Pスタ解説 クランタイプについて

スタンダードでは、それぞれのクランのクランタイプは大きく分けて3つに分かれます。フォース、アクセル、プロテクトです。ではPスタではどうなのかというと、私個人の意見としてはたったの2つです。ビートダウン(以下ビート)、コントロールです。
ビートとは、相手に6点のダメージを与えるという目標を、素直に少しずつ達成しようというデッキタイプを指します。ほぼスタンダードの延長にあるものだと個人的には解釈していて、スタンダード出身のプレイヤーの方にもイメージされやすいかと思います。
コントロールとは、ビートとは逆に素直ではありません。相手のやりたいことを全くやらせないことを第一に考えたり、1ターンで6点のダメージを与えるワンショットを狙ったり、特殊勝利を目指したりするデッキを指します。なお、勝利手段として素直に6点のダメージを与えることのみを目標としていていたデッキだったとしても、相手に特殊なプレイングを強いるデッキであった場合は当ブログではコントロールデッキとして扱います。このデッキタイプがあるからこそ、Pスタは複雑なゲームになっていると言えると思います。
これら2つのデッキタイプは、ほぼ相反する性質を持つと私は考えていますが、クランの中には、ときにコントロールデッキのように立ち回れるビートデッキや、逆にビートデッキのように立ち回れるコントロールデッキもあります。さすがにたった2つのクランタイプだけで24ものクラン(クレメン、刀剣、エトランジェ除く)を分けるのは無理があるので、当解説では【ガチガチのビート】【どちらかというとビート】【どちらともいえない】【どちらかというとコントロール】【ガチガチのコントロール】の5つに分けることにします。
なぜわざわざそれぞれのクランを5つのクランタイプを分けるのかといいますと、スタンダードの3すくみのようにクランタイプという分け方で区別すればPスタ初心者でもそれぞれのクランの特徴をイメージしやすいのではないかと思ったからです。大体コントロール色の強いデッキになるにしたがって自分が使うとき、あるいは相手に使われるときに特殊なプレイングが要求される頻度が多くなります。Pスタ初心者の方はビートよりのデッキ同士ではじめは遊んでみるといいかもしれません。逆に推しのクランがコントロールよりのデッキであった場合はちょっと大変かと思われます。

以下、私の主観による各クランのデッキタイプです。
【ガチガチのビート】
ラクル、ゴルパラ、たちかぜ、ノヴァ、ディメポ、アクフォ、ネオネク
【どちらかというとビート】
ロイパラ、シャドパラ、かげろう、なるかみ、グレネ
【どちらともいえない】
リンク、バミューダ、ギアクロ
【どちらかというとコントロール
ジェネシス、ぬばたま、むらくも、ペイル、グランブル
【ガチガチのコントロール
エンフェ、スパブラ、ダクイレ、メガコロ
各クランタイプごとに多少解説します。

・【ガチガチのビート】
序盤からしっかり殴っていき素直に相手のヴァンガードに6点のダメージを与えることを目指していくクランです。どんなデッキ相手でも特別なプレイングをする必要がない、というよりはすることができないという表現の方が正しいかもしれません。相手にコントロール系のプレイングをされると反撃がしにくい印象が強いクランタイプです。
・【どちらかというとビート】
基本的には6点のダメージを少しずつ与えていくことを目標とするクランたちですが、様々な理由からコントロール系のデッキらしき側面を持つためこのクランタイプにしました。かげろうなるかみは相手ターン中に相手リアガードを退却させられる汎用Gガーディアンを持っているので相手からしてみれば特殊なプレイングを強いられることは避けられません。ロイパラはメサイアニックロードブラスター、グレネはゾーアと実用レベルでワンショットを可能にするカードが存在するため0点止めを強く意識した構築プレイングが考えられます。シャドパラの初回超越Gユニット筆頭候補であるモルフェッサとオグマは、いずれも最大値がワンショットに限りなく近い強力なGユニットです。
・【どちらともいえない】
カードプールが広すぎてなんともいえないクラン達です。リンクは星輝兵、メサイア、根絶者と全く違ったクランタイプのデッキがあります。バミューダも速攻戦術が得意なトロワ、ワンショットに特化したフィナポプリなど軸が豊富でスタンドアップした時点では全く構築が読めません。ギアクロにもフォースクランであることを活かした速攻戦術、優秀なGガーディアンによる防御力とターンスキップユニットを活かしたワンショット戦術両方が考えられるだけの豊富なカードプールがあります。
・【どちらかというとコントロール
ワンショット、あるいはそれに限りなく近いコンボを目指すことが多いクラン達です。【ガチガチのコントロール】に属するクラン達に比べ、主流とされる構築がワンショットがメイン戦術のデッキであるだけで素直な殴り合いも十分検討できるだけのカードプールがある、あるいはワンショット手段が相手の6治をはじめとしたダメトリなど不確定要素によって崩壊するので構築段階からある程度殴り合いも意識したりすることが多い、などの印象があるクラン達です。
・【ガチガチのコントロール
はぼ問答無用のワンショット手段があり、かつそれを高い安定性で実現できるだけの土台を持っているクランです。ワンショットを狙った構築以外あまり実用的でない、という悲しい側面を持ったクラン達といえなくもないです。一応スパブラはフォースに属するクラン故に序盤の殴り合いに強く、今後のスタンダードの追加カード次第ではビート系のデッキが主流になる可能性は高いです。また、メガコロはコントロールデッキの中でも少し例外で、ゾーアというワンショット手段を持つものの、どちらかというと相手がやりたいプレイングを徹底的にやらせないことを目標とするデッキです。

・最後に
各クランの主流となる構築やプレイングについては割愛します。当ブログの記事からPスタに興味を持っていただけたのであれば幸いです。


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