なぜグランブルーのPスタを握らないのか

・はじめに
筆者は竜魂乱舞からグランブルーを組んでいて、ナイトローゼは登場当初から最後まで使っていました。スタンダードでも一応組み続けてはいます。ではなぜ今Pスタのグランブルーを握らないのかというと、いろいろと考えさせられる割に勝率があまり期待できないデッキであることが構築段階から察せられるからです。

・ナイトローゼについて
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ナイトローゼをメインVに据えようとする私なりの構築はこんな感じです。メインVであるはずのナイトローゼが3枚しか入ってませんが、ナイトローゼ全盛期の「超越さえできればなんでもできる」デッキを現環境で再現しようとすると枠が足りなくなるのでこうなります。QWは趣味です。
戦術は初回超越新おばだいあでゴーストシップ2枚とカットラス2枚を落とし、手札消費なしかつ実質のCB消費なしで29kと40kのラインを構築しつつの2枚ドローです。この動きは全クラン見渡しても殺意に少し欠けている以外は強いほうです。その後はゼロスドラゴンを理想としてGユニットの効果で盤面を埋めアドを取りつつ殴ります。
この構築、ナイトローゼの最大の欠点はG2以下の殴り合いで強い札がなく相手に初回超越を譲ってしまいがちなところです。さらに、ナイトローゼは相手より先にG3にライドしてもV11kで殴るだけで何もできません。シブリーズもG時代と変わらずあまり強くないのでCB2点払うだけ損という場合もあります。G時代の後期からそうですが、いくら初回超越が強いといっても序盤の殴り合いで圧倒された上に初回超越まで譲ってしまってはそのままやられてしまうので、せめて生き残るためにとプロテクト持ちのスカドラにライドすることの方が多いくらいです。こうなるとナイトローゼのために採用したカードが腐りがちとなり「そもそもナイトローゼいらなくね」という仮説がでてきます。

・ナイトローゼ抜いてみた
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かなりスタンダード寄りの構築です。先にG3ライドしてしまうという欠点はグランブルーのカードプール上仕方ないので諦めて、コキュートスからのゴーストシップ2枚コールを理想に相手の初回超越を耐えます。初回超越も動きが変わりました。CBコストの都合長期戦できなくなったので新おばだいあはグリードシェイドコールで治とV同名を集め2回目の超越メギドで強引に試合を終わらせます。
この構築、というかグランブルー全般の問題点は強い動きがCBに依存しすぎな点です。コキュートスにしろ新おばだいあにしろCB1が最低でも必要なので、相手のデッキが0点止めからのワンショットが可能なデッキである場合厳しい戦いとなります。Vがナイトローゼの場合Gガーディアンから相手ターン中の除去が狙えるのでワンショットへの耐性は多少ありましたが、コキュートスにはそれがありません。
また、フィニッシュ手段のメギドについても複数枚のディナイアルグリフォンや完全ガード、ラクスカリーナなどにはほぼ無力化されたりで全幅の信頼を置くほどではありません。ちなみにメギドもCB2必要なのでダメコンに弱く、メギド以外相手のダメージ0点からのワンショットはグランブルーの現カードプール上難しいです。
なんでもできるナイトローゼを捨ててやりたいことを絞ると、今度は相手になんでもされることがわかります。

・解決策?
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序盤の攻防の弱さと0点止めに対して無理に解決しようとするとこうなります。見ての通りまともに戦えるデッキではありません。このように他の速攻が得意なクランに匹敵する速攻をグランブルーで目指そうとするとデッキスペースがほぼ全て失われがちです。なお、中途半端な速攻はG0G1の基礎シールド値の上昇とスタンダード出身カード群による超越に頼らない戦術の普及から無意味です。

・まとめ
初回超越CB0から強い動きができるようになる、相手のダメージ0からでも倒せる手段がゼロスドラゴン以外で増える、お化け名称で登場時砲撃手蘇生可能もしくは退却効果持ちが追加される等あれば流行るかもしれません。G2以下での速攻方面の強化はグランブルーがプロテクトに属するクラン故期待できないと思います。